オランダ紀行⑦(オマケ:ハーグ条約とボーロの話)

旅の最終日は気を引き締めての大移動で、早目に出発。

路地裏
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たった4日間だったけど至る所に細道があり、そこを行く自転車の人達も歩行者に気をつけながら通ってくれる、子供に優しいエンクホイゼンの街との別れを惜しみながら駅まで安全な道を歩いていると

チャージ
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さすが、自転車大国!と充電できる場所も面白く激写。

巨大
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その後、無事にアムステルダム・スキポール空港に到着し、出発まで3時間近くあったので、空港内では比較的物価が落ち着いている(といっても高い^^;)到着ロビー側でお昼を取っていると、明らかに怪しい雰囲気の人が気になり始めて、ここを狩場にしていると思われる輩がちらほら。遂には「タクシーはどうだい?」と親しげに声を掛けられたので「今から出発なの」と答えたら、何とも恐ろしい形相で睨まれてしまい、その豹変ぶりから、そっち系の人なんだろうなと。ふと、随分前に目にしたオランダにおける子供の誘拐組織の話を思い出し、この混雑している場所(到着ロビー)から、一瞬の隙に連れ去られたらならばと考えただけでもゾッとして、とにかく子供達から目を離さないよう+子供達も気を付けるように「警報」を発信。

特殊旅券
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と言うのも、今回の旅の支度中に航空会社から、入国に際し国家機関へ特定の個人情報を事前に申告する義務があるとの知らせが届き、詳細をチェックしていたら「国籍の違う親子」については、もう片方の親のパスポートの写しと、その人物からの同意書を携帯することも指示されていて、さすが、ハーグ条約が締結された国だ!なんてことを思い進めていたら、他にもEUの国々を中心に同等のルールを実施していて、この数年で、不法な児童連れ去りについての国際的な取り組みが進んでいることを実感。よって、夫婦喧嘩の末「しばらく、実家に帰らせていただきます!」と子供を連れての独断的な行動も違法とされ、益々、海外で暮らす覚悟が必要とされる時代になっているんだなと。

いっぷく
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そんな経緯で準備していた書類だったけど、開示を求められることもなくオランダ⇔イギリスの出入国はあっけなく終わり、4日間在宅で仕事をしながら義母の世話も引き受けてくれた夫へ、気持ちだけのお土産(ポファチェスとワッフル)と風車のオブジェ(なんと・・イギリスのチャリティーショップで、旅の事前学習用に購入)を添えてひと息^^ これにて、楽しかったオランダ紀行もおしまい。と私もすっかり結んでいたら

びっくり
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旅の興奮冷めやらぬ週明けに、同行した友人から「これ、最終日にスーパーで買ったのよ」と子供達のおやつのおすそ分けが。その瞬間「あっ!これは」と驚いたのが、何故か、長崎ではなく佐賀の銘菓である「丸ぼうろ」にそっくり。形といい食感といい、これは繋がってるに違いない!と確信しながら、このアイアクックと聞こえる eierkoeken(卵ケーキ)について調べてみると、工場での製造工程の映像があり、益々、丸ぼうろが、ポルトガル人→出島のオランダ人→オランダと伝わって、今に至っているのではなかろうかと思えてきて、実験を開始。

(結果
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もともとポルトガル人が日本に伝えた焼き菓子は、当時入手が可能だった砂糖、小麦粉、卵を使った、今でもその原型を留めている卵黄ケーキ(bolo de gema)だったのではないかと思い、早速、その3種を使ってアイアクックと丸ぼうろもどきを作成。食べ物も人の往来と共に、色んな名称やバリエーションが加わり、更に販売用ともなると、材料や製法もコストの関係で随分と変わってしまうことは十分に考えられるので、現在では、この2つの菓子は似ている別物という感じだけど、同じ生地で焼き時間と温度を変えただけで、両方ともそれらしい物ができた点では、ルーツはやはり同じではないかと推測。027.gif

こうやって、出島からオランダに入ったであろう丸い焼き菓子は、クロテッドクリームと一緒に食べたら最高!と夫と義母のお気に入りとなり、「ダッチエッグケーキ」の名でイギリスの我が家に定着しそうな勢いなので、更なる歴史が続いて行くのだろうか⁈なーんてことを考えながら、好奇心がいっぱい刺激されたオランダの旅物語もおしまいに。それにしても、やっぱりオランダ人って英語が上手だなと、またしても感心する旅でもありました。



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by bham | 2016-06-13 05:00 | オランダ | Trackback(2)
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英国人と結婚し、ほぼ永住確定の中西部・バーミンガムにて、日々の生活のあれこれを綴っています。 << Copyright c2008-2017 Oh,Brummie!. All rights reserved. >>


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