バーミンガム素描 ~Oh,Brummie!~

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英国人と結婚し、ほぼ永住確定の中西部・バーミンガムにて、日々の生活のあれこれを綴っています。 << Copyright c2008-2017 Oh,Brummie!. All rights reserved. >>

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中世の巻き上げ機


の謎を解きに向かった先は、徒歩1分の所にあるビクトリアンの建物で、側壁には STEPHENSON MEMORIAL HALL 1879 と書かれた、その一部がチェスターフィールド博物館として開放されている場所。

外観
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1879年に機械学研究所として建てられ、この街ゆかりの「鉄道の父」と崇められたGeorge Stephensonに敬意を表して命名された建物だそうで、その偉業の一部も含め、古代ローマの砦として始まったチェスターフィールドの歴史とその時々の生活に登場した物が、コンパクトながらスッキリとまとめてあり、子供が(私も^^;)退屈しない素晴らしい内容でした。

圧巻
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入館して直ぐのところに、この博物館の目玉でもある巨大な環状の物がお出迎え。娘も私も「これは何~!」と駆け寄り思う壺に。Medieval Builders Wheel とのことで、中世の頃には既に、このような物が存在し建築現場の巻き上げ機として活躍していたそうで、学芸員のお姉さんの話では、良好な状態で保存されているのはココだけだとのこと。

図解
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足踏み水車とは逆に、内輪を1人ないし2人が蹴る(走る)ことで、紐が動きリフトとしての機能を果たしていたらしく、かなりの重労働だった模様。

謎解き
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かくして、あの教会の尖塔を作る際にも、この手動式巻き上げ機が活躍していた様子が模型にもなっていて、「悪魔の仕業ではなかったんだよ」とココで娘にオチを話すと「えっ!どう言うこと?」と・・ちょっぴり混乱を来してしまい反省^^; 何だかサンタさんを信じている子供に真実を話すか否かみたいな、タイミングが重要だったのを痛感。

時系列
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しかしながら、切り替えの速さはピカイチの娘^^;は、あのねじ曲がった屋根ができるまでのことや歴史的な背景の話を途中で何度か脱線しながらも、積極的に学芸員さんとやり取りして納得。建築の面白さが段々と分かってきたようで049.gif

ズーム
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結局、屋根がねじ曲がってしまった原因も諸説あるようで、その①として考えられているのが、骨組みの問題で、着工当時(14世紀半ば頃)に普通に使われていた乾燥が完全ではない状態の木材が時間とともに変形して来たという説、また、その頃に大流行したペストにより熟練した職人が亡くなり十分な技術のない者が施工に関わったという説に対し、その②は尖塔の周辺を覆っている鉛が太陽の熱によって変形したとされる説で、こちらの方が優位とされるようですが、これまた①であると主張する団体もあったりで真実は如何に・・いずれにしても、その外観同様、ミステリアスでユニークな歴史も人々を魅了しているよう。

オマケ:原点回帰
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他にも、産業革命期にはその主要な舞台となったミッドランドの一部ということで、その頃の展示物も興味深く、なかでも大流行した結核についての当時のマニュアルが印象的でしたが、今でも十分に使えるのではないかと思える無駄のない基本的な内容や可愛いイラストに、ポスターや絵はがきにしたら売れないかな?なんてこと思ったり^^ 屋根に惹かれて訪ねたチェスターフィールドの街でしたが、博物館で地方の歴史を学ぶ機会にもなり大収穫の小旅行になりました。



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by bham | 2016-09-30 17:46 | ミッドランズ(東) | Trackback