カテゴリ:ガンとの闘い( 11 )

遂に迎えた手術日

いよいよ手術日が翌日に迫った2009年12月30日の午後、どうかまた無事にここへ戻れますようにと神様にもお願いして自宅を後にしました。入院先は、なじみのある Birmingham Women's Hospital ではなく、主治医の本拠地である Birmingham City Hospital で、前日の入院前検査に来たのが初めてという未知なる場所ということもあって、少し心細くなったり・・・

案内板
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総合受付で入院先のワード(病棟)を確認し、曲がりくねったた廊下を歩いて行きながらなんだか空港のコンコースみたいと、増築が繰り返されたのであろう不思議な造りの建物の中を進むと「D27(婦人科病棟)」前に到着。入り口の扉を開け、左右にずらーっとそれぞれ10床以上のベッドが並んでいる、まるで野戦病院のような雰囲気に圧倒されていると、すぐに病棟のナースが応対してくれて入院の手続きがスタート。

入院許可
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私のベッドは、そのズラリと並んだ一角にあり、薄っぺらいカーテンを以って各自の境界を保つようでしたが、視覚を遮る以外はほとんど機能せずに、お隣さんの事情も聞こえて来たりして、様々な容体の人が1つ屋根の下に集められているのが分かりました。

手術まで24時間を切っていた私の一番の問題は相変わらずの体調で、この日も37℃台後半の熱が下がらずに、遂には主治医の指示で抗生物質を飲む事になりましたが、イギリスに来てから抗生物質を摂ることがほとんどなかったせいか面白いほど効き、熱も下がり始め手術は予定通りにとの最終判断が下りました。前日の検査の際にもらった入院に関する手紙に書かれていた、キャンセルに該当する諸症状があったものの、ほぼ大丈夫だろうとのナースの判断にも改めて感謝。

その後の手術内容の確認も、これまたあっさりで、主治医を中心とする医療チームの皆さんがベッドの側に来られて、簡単な挨拶のあとに私に関することの説明が始まり、希望する手術の方法を聞かれたので伝えたら「了解」じゃ、また明日という感じで10分位で終了^^;後は、ナースが夫に「手術が終わったら電話するけど、この番号で良いかしら?」と・・・「えっーー?」もしかして、日本のように家族が病院で手術が終わるのを待つということはしないのだろうかと思い聞いてみると、かなり婉曲的ではあったけど早い話が、長時間の待機は時間の無駄ではなかろうかということで、病院側が提案することはないとのこと。これにも一瞬驚いたけど、確かにと思い「じゃあ明後日に。万が一のことがあったら娘のこと頼むね」と夫に言ってお別れを。

その夜から、手術に向けての色んな準備が始まりましたが、事前に用意していた手術までの流れ一覧表(日本式)と比べると、「一気に3コマ進む (ひぇ~^^;)」みたいな展開が数回あり、これまた、大多数の人がそれでOKという統計を基に作られたとしか思えない「要点のみ」的な内容に驚きながらも、だから手術前24時間を切っての入院が可能なのかと納得し、これは、イギリス流を信じて進んだ方が精神衛生上良いと考え「幾通りかあるやり方の1つ」だと思う事にして、細かいことは気にしない様にしました。

そうして迎えた手術当日は、体調のチェック→主治医の回診→麻酔科の医師による問診と速いペースで進んで行きましたが、この麻酔科の先生がとっても柔らかい雰囲気の方で、既に麻酔にかかってしまったかのように不安が飛んでしまい、その技(?)にもビックリ!いよいよ手術室へと送られることになりましたが、病棟の外の廊下は2℃位と極寒状態^^;しかも薄手の服にブランケットしか掛けられていない私の体から熱が出て行くのが分かるほどで、思わず「寒い~!」と口に出してしまったら、送り出し中の看護学生さんが「急ぎますーー!」と暴走状態に・・・何でもジンバブエ出身だという彼女も「祖国に帰りたい!」とイギリスの冬の寒さが苦手なんだとかで、廊下で猛ダッシュ+最短距離の行き方を習得中とかなんとかでちょっとばかりラフな展開になりましたが、無事に手術室辺りに到着。

他にも2件の手術があるとのことで、一帯は関係者で溢れちょっとした渋滞ができていて、全く進まなくなったので聞いてみるとまたまた「えっーーー!」なんと・・「停電だよ」「またか」なんて声も聞こえてきて、終いには「オレ、これ(仕事)が終わったらテネリフ(カナリア諸島)だぜ」「そりゃいいな」なんて世間話も。この辺りも、日本じゃ考えられないなと思っていたら、目の前に主治医の先生が!「(停電は)たまにあるけど、バックアップシステムがあるから大丈夫よ」とにっこり微笑みながら話しかけてくださいましたが、なんとも・・・このあたりもカルチャーショックというか、手術前の停電の中でも緊迫した空気はなく、これはまさに、窮地においてイギリス人がよく口にする「It's not the end of the world」→ → 「だからあなたも気を楽に」的メッセージではなかろうかと、妙なところで勇気づけられました037.gif

そうして、いよいよ手術室へ入り、10まで数えている途中でzzz。それからのことは、またボチボチ綴って行きたいと思います。
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by bham | 2015-02-23 00:00 | ガンとの闘い | Trackback

手術までのカウントダウン

MRI検査の後に、主治医の先生による初診日と、手術日もほぼ決定したとの連絡を受け、その際に、この顔合わせが手術前における諸々の確認と説明の最後の機会になるので(徹底してムダのないNHS・・・)、もし、質問等がある場合にはその時にとのアドバイスを受けましたが、ここまでの流れを日本式に考えると、超がつくほどの大飛躍。このチャンスを逃さないようにしなくては!と限られた時間の中で、急いで具体的な準備を始めました。

とにかく問題だったのが、日本語でさえ聞いた事もない専門用語をある程度理解して、覚えておくことでしたが、年々怪しくなる記憶力では、とてもじゃないけど、関連の語彙をすべて脳内に収める事は無理!と判断して、重要度を分けた虎の巻を作成し、先生への質問事項も要点をまとめた文章+優先順位をつけて臨むことに。

そうして迎えた予約の日は、予想通りの与えられた時間(15分ほど)だったけど、大切なことから話を進めることができたことで、随分と安心できる展開になりました。

病状の説明では、少し辛めに診断を下して1b1期というステージであるということと、それに伴う治療法は、広汎子宮全摘出術(子宮とその周辺の組織やリンパ節を取り除く)という大掛かりな手術を第一に、その後の結果如何では追加治療(放射線や化学療法)になる可能性もあると聞かされましたが、この方針に、女性として精神的な打撃を受ける患者さんも少なくないので、カウンセラーが必要であれば手配しますとの配慮もいただき、その辺りのバランスの素晴らしさに感銘を受けましたが、ほとんど想定していたことと、「命あっての物種」と、どんな治療法でも受け入れる覚悟ができていたので、特に必要ナシといった感じでした。

絞り込んだ質問は①ガンの種類 ②付属器(卵巣及び卵管)の温存の是非 ③手術における輸血の可能性の3点でしたが、①については、扁平上皮癌という一般的な形態である=症例数の大多数を占め、予後も良いケースが多い ②については、子宮頸がんが卵巣へ転移するのはかなり稀であるのと、40歳という年齢を考えると、まだまだその働きは重要であり、術後の生活の質を考えた上でも温存する方針 ③の輸血に関しては、ほぼ問題ないだろうけど、術前の血液検査の結果で確認するという説明を受け、少し不安に感じていた点がスッキリ。これで、ある程度落ち着いた状態で手術に臨めそうだと思ったところで、頭を悩ます質問が・・・

それは、手術の方法で、執刀数が多い開腹手術<切開部分が大きくなるので、術後の回復に時間を要する>か、数年前から始めているkeyhole surgery(内視鏡下術)<切開部分が劇的に小さくて済むために、術後の回復が早い>のいずれかを選択するようにと・・・もちろん、即答できるほどの確信的な判断材料もなく、こちらは手術前日までの約2週間の猶予をいただいて、新たな課題となりました。

その後は、迫り来る時間の中で、ありとあらゆる伝手やコネに頼って大騒ぎを・・・^^; 幸運にも、当時、バーミンガムにいらっしゃったご専門は違うけど、NHSと少し状況が似ている日本の大学病院や医師側の諸事情にも明るいT先生が総括的な相談役になってくださって、色々と検討した結果、開腹手術を受けることに決めました。

説明書
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そして、いよいよ手術2日前の検査日(29日)を迎えるわけですが、これは、もちろん日帰り。こともあろうか、この頃、私は、喉が腫れ、微熱もあるという最悪の体調で、もしかすると手術が延期になるかもと心配していたら、「とにかくパラセタモール(イギリスの代表的な常備解熱鎮痛剤)を可能な限り飲んでちょうだい!」とナースから叱咤を受け、渡されたクロルヘキシジンからなる消毒効果のある液体で、家を出てくる前に体を清めてくることを言い渡されての帰宅になりましたが、既に「自分でできることは自分でやってね by NHS スタッフ一同」034.gifという空気がひしひしと伝わってきました。

思ったより長くなったので、入院から手術までの1日はまたの機会に。

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by bham | 2015-02-22 00:00 | ガンとの闘い | Trackback

ヘンプオイルのパワー

一応、ガンの手術から5年を無事に過ごす事ができたものの、絶えず転移や再発のリスクと背中合わせである要因アリ(取り除いたリンパ節の1個にミクロの転移が確認されたけど、追加治療はナシ)→ → →爆弾を抱えての生活を送っている事を忘れてはならない身の上につき、常々、自分との相性を重視し、残念ながら、心地悪さを感じるのはそう言うこと。と見切りをつけて、ストレスを減らして暮らしているのも功を奏しているようで、食卓にも好相性の物がズラリ。

ブランチ
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自家製青汁を摂っているので、週に2日位にしている生野菜のサラダ。これに、醤油と合わせるだけで、ポン酢としても使えるシェリービネガーと麻の実の油(ヘンプオイル)+塩または醤油をちょっとだけというコンビネーションがワタシの体にはぴったりのようで、かなり元気になれます^^

お気に入り
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シェリービネガー(右)は、肝臓の働きを助けるとも言われていて、確かに効いているような気が。それ以上に強力なのが、左のヘンプオイルで、これは食用以上にマッサージオイルとしては最強(あくまでもワタシの体に対して)で、足の裏をはじめ、肩、背中と血行が原因のコリや痛みのある部位に軽く擦り込みマッサージをすると「ポカポカ」に!血流を良くする働きがあることは間違いなさそうで、経皮毒ならぬ経皮薬のように効き、コレを寝る前に足の裏に塗ることで、眠りもかなり深くなりました。

芳香
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日本でもブームになっているココナッツオイルは、今も痛々しい手術の痕が残る腹部を中心に使っていますが、こちらは、腸の働きを助けてくれるようで、優しくマッサージすることで、体調が優れない時に起こっていた腹部の張りもほとんどなくなりました。何より甘い香りが堪らず、必要以上に使いたくなるから要注意!^^;ですが、紅茶やコーヒーに少し入れて、天然のフレーバーを楽しめるのも◎で気に入ってます。他に、娘や義母(ついでに夫も)のスキンケアにも有効^^ ということで、この大きな瓶でも冬場は特に減りが早かったりしています。

ガンに有効と言われる物から、理に適ってそうと感じた物を選んで、自分の体との相性をしばらく観察した後に、どんな使い方が有効かという実験を繰り返していますが、特にオイル系は、人工的な物が含まれていない良質の物を酸化する前に使い切る。これに限るようです。049.gif
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by bham | 2015-02-17 18:48 | ガンとの闘い | Trackback

手術前の過ごし方

ガンの宣告を受けた翌日は、一昨夜から続いた衝撃的な出来事で混乱している精神を鎮めなくてはと、白い紙の上に色んなことを思いつくままに書いてみて『これまで・今・これから』を大きく分けて整理し、手術日がいつになるのかも、その前の検査の日さえ決まっていない待ちの状態で、必要以上に不安になる気持ちとどう向かい合うかを考えていたら「抗がん」というキーワードがピン!すぐに、ネットを駆使しての情報収集を始めることに。

恥ずかしながら、子宮頸がんの検査をずっと受けてきていた割には、ほとんど知識がなく、まずは病気を知ることからのスタートになりましたが、ありがたい事に、既に多くの情報がネット上に公開されていて、自分の体力に合わせて少しずつ学ぶことができました。

数日後、相変わらずの貧血で息切れと心臓もドキドキしてたけど、気分転換の散歩へ出たら、ご近所さんから「先日の騒動(救急車が来た)は何だったの?大丈夫」と声を掛けられ、事の次第を話すと「それならば、○○さんがサバイバーよ。訪ねてみたら」との日本じゃあり得ないようなリアクションに驚きながらも、ガンが身近なところに溢れていて、何かしら見聞の機会が多いであろうイギリス人ならではの接し方に、病気のことをオープンに話すことで、色んな好機に恵まれるのかもしれないと思うきっかけにもなりました。

それから、またしばらくして、こんな事になるとは知らずに、随分前から企画していた大人数の食事会(しかも幹事^^;)へ這うようにして出掛け、ガンが発覚したことと手術を受ける旨を友人達にも伝えて、また元気になったら一緒に美味しい物を食べに行きましょう!と励ましてもらったり、日本人の医療関係者の友人達からも「力になれることがあったら遠慮なく」との心強い言葉をもらったりで、闘う意力が倍増!益々、弾みがつきました。

お知らせ
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そうこうしているうちに、S女史から「何とか年内に手術ができそうだから、その前の準備はキャンセルが出た枠に当てるから、できるだけスケジュールを空けておくよう」との連絡を受け、MRIの日時の繰上げを知らせる手紙も到着。宣告の日から3週間弱で、ガンの詳細を調べる検査の1つ(MRI)を受けることができましたが、この時、タトゥーはやってますか?との確認も。なんでも、使われている顔料の成分によっては火傷の可能性もあるそうで、もちろん、ワタシには関係のないことでしたが、またまた、へぇ~と新たな見聞に^^

その後、画像で診断された詳しい病状(進行度)や手術の内容の説明を受けるために、執刀医と初対面になる日のお知らせが来て、いよいよ手術に向けての本格的な準備が始まりましたが、これまた、丁寧で入念な日本式を調べつくしていたので、イギリスの必要最低限方式(端折りすぎ)に「ひょぇ~008.gif」と仰け反ることの連続。その度にアタマの中をニュートラル状態にして乗り切りましたが、この国で受けられる医療サービスについては、患者である自分自身もケアする側の一員(戦力)である意識を持っていないと、かなり厳しい展開になることを悟り、入院の日までの間に更なる情報収集と身の回りの準備をやっておかねばと痛感。そんな感じで迎えた手術日までのことは、また次回に。
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by bham | 2015-02-16 20:21 | ガンとの闘い | Trackback

ガンの宣告

続きはまたいつか。と言いながら、続けて、ガンの告知を受けた日のことを。

名医の本拠地
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前夜の大量失血の影響で、ニンゲンの頭ってこんなに重たいのかと感じるほどにフラフラな中、病理の先生からお話がありますと個室に呼ばれ「これから、重大な話をしなくてはならないのですが、ご家族同席の方が良いですか?」と尋ねられたので「大丈夫です」と続けてもらうことにして覚悟。「残念ながら、組織診査の結果、ガンが見つかりました」との宣告に、やっぱりか・・と一瞬、凹みそうになりながらも、死の恐怖の後だったせいか、かなり落ち着いて受け止めることができました。

続いて「悪いながらも、助かる確率の高いステージ(1期)なので、希望を持って」と励まされ、目標は年内の手術ということで、さっそく手配を開始しましょう。と、話がどんどん進んで行く中、眩暈や耳鳴りがひどくなりボーっとしていたら、放心状態に陥ったと思われたようで、ナースが急に私を抱きしめて「大丈夫?辛いよね。泣いてもいいのよ」と・・・いや・・あの・・血が足らんのです^^;とは、とても言えずに、微妙な抱擁の中で「では、何か質問や要望はないですか」と〆の展開に。ならば、ダメ元でと「7ヶ月の子供がいるので、未だ死ねません。一番腕の良いドクターをお願いします!」と直球をドーーン → 先生も快く「では、今日の午後に、この病院の元総(看護)師長だった、顔が広く頼もしいナースコンサルタントを行かせます」と約束してくださって再びベッドに戻り少し休んでいたら、何も知らない夫と娘が笑顔で到着。

しばらくして夫に、驚くことなかれ。とガンであることを告げると、昨夜の状態で覚っていたけどやっぱりか・・と、ショックを隠せない様子で、その表情と無邪気に眠っている娘を見たら、涙がポロポロ・・ちょっと重たい空気が流れ始めた所に「ごめんください」と背の高い初老のご婦人が登場。

彼女こそが、件のナースコンサルタント(S女史)で、ものすごいパワーと善良なオーラ全開に加え、話にも無駄がなく、とても仕事の出来る方なんだと直ぐに分かりました。私の手術に関する全てを調整してくださる担当者が彼女である幸運と病理学の先生に感謝しながら、現実的だけど気さくなS女史のペースに乗せられて具体的な話が進んで行き、見事に「中西部一の名医」を執刀医にして頂くことも決まり、最後に「今日から、私達はチームです。一緒に闘って行きましょう」と握手をしてくださったその手は温かく、とても励まされました。

そんな感じで、超~劇的な24時間が過ぎようかとしていた時に、病床の担当のナースから「今、2週間分の薬を手配しているんで、間もなく退院です」と言われ「えっ!? こ、こんな時間に、しかもフラフラな状態で家に戻るんですか?」と返したら「そう。だって、もう小康状態だから。後は自宅療養ね」と。この国の有りがたい医療サービス(無料)(=少々な事では入院&長居できないシステム)の洗礼★第一弾は、輸血ギリギリセーフ(超貧血状態)+日没後の緊急強制退院という、日本じゃ考えられない顛末でしたが、これは、プロローグということで042.gif、まだまだ続くビックリ話は、またの機会に。
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by bham | 2015-02-10 06:35 | ガンとの闘い | Trackback

ガンの告知の前日

遂に、勇気を持って人生最大の命の危機を感じた日のことを書いてみようかと思います。が・・・生々しい表現があるので、流血系の話がダメな方は、どうかスルーしてください。

大きな救急車
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振り返れば5年前の11月中旬の夕方、その前の週に受けていたスメアテスト(子宮頸がんの検査)の再検査以降続いていた出血が収まるどころか、段々とひどくなり、ついには血管が破裂したかのような大出血が。これは、ただ事ではないなと思いながらも、それ以降はピタリと止まったので様子をみていたら、30分後位にまた同じようなことが起こったので、999に電話し状態を伝えると、5分位してパラメディック(救急救命士)が来てくれました。

その後、バイタルサインのチェックを受け、救急車での搬送か否かを判断してもらっていたら第3波が。これが決定打となって、直ぐに救急車で最寄の大きな病院(Queen Elizabeth Hospital Birmingham=QE)へと運ばれ急患用のベッドへ。

これで、ひとまず安心かと思ったら、その夜は、急に帝王切開になったケースが3件も入ったそうで、現場は大混雑。この様子だと待ち時間がかなり長くなりそうだとの説明を受け、断続的な出血が心配だったので、担当のナースに「失血死が怖い」と訴えると「定期的(といっても45分に一回位)に脈や血圧を測ってチェックしているので、急変したら最優先にするから落ち着いて」と・・・怖過ぎる回答が008.gif

一種のトリアージに、まな板の鯉だと観念し、心を鎮めて自分の番が回って来るのを待っていたら、段々と頭痛が酷くなってきたので、危ない状態に近づいていて、そのうちに目を閉じたら人生が終わった。なんて事になるのかもと一層不安になったけど、ここで死ぬわけにはイカン!と気力で目を見開いて、意識をしっかりと持つようにして、更に数時間待ちました。

そうして、日付が変わった頃にようやく処置室へ。この時には既に、悪酔いした時のような気持ち悪い状態で、フラフラしながら診療台まで必死に伝い歩きし、心臓もすごいコトになってて「ああ、私の体が一生懸命に生きようとしてんだ」とかなりキケンな状態であるのが分かりました。

間もなくして若い女医さんが、「お待たせしてごめんなさい」と額の汗を拭く間もなく診てくださいましたが、その姿に、こちらこそ自分の気づきが遅かったせいで、こんな大事になってしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。結局は、再検査時の医師の施術ミスだったようで「誰がやったの!」と、この女医さんは大激怒の後に、自身のミスでもないのに謝られました。

常々、人間にはエラーはつきものと考えるので、これも運だったと特に怒りもなく、ボーーとした意識の中で、やっと安心して眠りについたのが午前1時半。この日の経験で、更に腹が据わってしまったワタシは、翌日にガンの宣告を受けることになるのですが、続きはまたいつか。
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by bham | 2015-02-09 02:52 | ガンとの闘い | Trackback

免疫力向上大作戦

巷では、インフルエンザや強烈な風邪が猛威をふるっているとの話を聞きながら、これまでのところ、1日寝込んでウイルスに打ち勝ったと思われる症状以外は無事ではあるものの、少しサボり気味だった免疫力を高めるポイントとなる「腸内」の環境を整えなくては、そのうちに、ヤラレタ~。なんてことにも成りかねないなと反省し、早速、ヨーグルトを食卓に復帰させました。

好相性
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食べ物に含まれる様々な栄養素のほかにも、組み合わせや体質との相性もあるので、万能とはいかないけど、乳酸菌が免疫機能を活性化させるというのは当てはまるような気がして、数々の試行錯誤の末、含まれている菌株が一番適っているのではないかと思われる・FAGE社のグリークヨーグルトをベースに、蜂蜜やきな粉等の組み合わせのいくつかを日替わりにし、取り続ける期間も含めて、まだまだ続いてる人体実験。

乳清や水分をカットすることで、濃厚な味わいになるグリークヨーグルトの脂肪分はオリジナルで5%と普通のヨーグルトよりも高いけど、たんぱく質は約2倍だそうで、それも体調に関係しているのかな。なんてことを考えながら、0%と5%を適当に混ぜ合わせて、気をつけたい脂肪分を調整。

嗜好品
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滑らかな食感と程よい風味が気に入っているヨーグルト・ Perle de Lait には、残念ながら、乳酸菌パワーをほとんど感じないので、これに乳脂肪分0% タイプを加えて一石二鳥(?)と言うことで、プレーンのヨーグルトがあまり好きではない娘や義母にも大好評&何とか家族にもヨーグルトを摂らせたい私の目標も達成!

日本製
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ヨーグルトを少しお休みする期間には、日本の薬局で薦められた錠剤を使って調整。こちらは、乳酸菌の他に納豆菌も配合されているらしく、それだけで効いているような気になったりするから不思議なのですが、同じ物をずっと摂り続けると「マンネリ化」する私の体には、この作戦は、これまた適っているようで◎


食べ物の他にも、

● 体を温める(冷やさないようにする)
● リンパマッサージをする(特に、鎖骨リンパ節のマッサージは喉や気管支のトラブルに有効)
● 楽しい時間を過ごす(笑う)
● 適度な運動
● 疲れた時は、何も考えずに横になる
● すべてにおいて無理をしない
● 好ましくないと感じる気持ちを押さえ込まない(ストレスが最小限で済むように環境を整える)

などを、特にこの1年は徹底したので、更に免疫力が上がったのを実感しています。この調子で、暖かくなるまで無事に過ごせるよう、もう1息頑張りまーす001.gif
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by bham | 2015-01-17 23:33 | ガンとの闘い | Trackback

免疫革命の実践

早いもので、2014年も残すところあと3ヶ月。9月最後の日だというのに、日中は薄着でも問題ないほど暖かく、数年前に、ある研究者グループが発表していた、イギリスの気候がスペインのようになるとの未来予想も現実となるのかも(個人的には嬉しい^^)なんてことを考えていたら、ちょっと暑いところのお料理が食べたくなったので、タイ料理(グリーンカレー)を作りました。何といっても、週末のカーブーツで入手したランチョンマットのセットを使いたくて仕方なかったのもあり、気分だけ✈ ✈ ✈ 東南アジアへ。

発汗中
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シーフードと野菜の組み合わせだったので、あまり重たくなくていい感じでしたが、最近、肥満が引き起こす様々な病気や寿命への影響のような話を立て続けに聞く機会があったので、本気で絞り込まないと、これから、いよいよマズイことになるのは必至ということで、食べる量も頑張って減らし中(これがかなり辛い・・・^^;

愛読書
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間もなく2009年の大晦日に受けたガン(初期)の手術から5年。実は、その際に取り除いたリンパ節の1つからミクロではあるが転移が見つかっていた私のカラダ。日本やアメリカの医師から頂いた、放射線療法と化学療法の追加治療は絶対条件!とのセカンドやサードオピニオンと「決定的なエビデンスがないので、再発時の切り札として取っておきたい」との主治医の方針が大きく分かれてしまい、結局、「あなたが迷うようだったら、追加治療を勧める日本やアメリカの医師と議論しても良いわよ」とまで先生に言わせてしまったことで、ようやく「自分でも出来る限りのことをやりながら、先生を信じて進んで行こう」と覚悟。

それ以来、ずっと読み続けている本(自分ですぐできる免疫革命 安保徹医師著)に書かれていることを心がけて来ましたが、その中でも『病気は必ず治ると自分でまず信じる』ということ、それに、免疫力を高める笑いや穏やかな気持ちで過ごせるように、マイナスとなる要因を排除することを徹底しました。

他にも、日本よりも沢山の選択があるヨガやピラティスなども、友達からお薦めを教えてもらえたのもラッキーでしたが、精神性の高い先生からは、とても素晴らしいオーラが出ていて、それが好循環となるような習い事なだけに、受ける私の方が成ってなく・・・^^;

術後5年まであと3ヶ月。このまま、無事にその日を迎えられるように、これからも、心と身体の健康に気をつけながら、家族をはじめ、支えてもらっている多くの方々への感謝の気持ちも忘れずに過ごして行きたいと思います。040.gif
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by bham | 2014-10-01 05:51 | ガンとの闘い | Trackback

初心に戻って体を労わる

そろそろ気をつけないとマズイぞ!との天からのメッセージに気づいた、いや、気づかせてもらった最近。またしても、友人達からの知恵いっぱいの贈り物が見事にリンク。すっかり、回復した気でいるものの、私は、未だガンの手術後5年を経過していない「要観察中」の身分・・・ここらで、気を引き締めて、残りの2年ちょいを特に気をつけないと長生きできないなと猛省。

ありがとう
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まず、第一弾は、「ピンポ~ン」というベルの音と共に遠路、ばるばる届けられた「ごぼう茶」。これからの季節は、免疫力低下にもつながる冷えとの戦いは免れない。ならばと、お茶を以って、体を温める作用のある牛蒡をしっかり摂れるようにと。更には、生姜入りバージョンもあって、これまた効きそうで、日本から応援してくれている友達に感謝(涙)

愛のムチ
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ごぼう茶を飲み出した後に、とある所で急に下腹と足が張り出して、辛抱堪らず地べたに座った所で、友達から「リンパマッサージは、やってるの?」と。「時々ね」なんて答えたら、ちょっと待って!と登場した足ツボマッサージ用の道具2種。ちょっと痛いと思うけどと拷問施術開始^^; 

「こりゃ、相当、リンパに汚れが溜まってるよー」 ごりごり 「痛〝ーーーい!!」(涙)・・・それでも、止めない友達が鬼に見えてきたけど、術後はパンパンだった足がすっきり、軽くなった上にポカポカ。論より証拠とばかりに、素早い行動の彼女に感謝して、その日から、借りた棒でマッサージを続けていると、太り過ぎて入らなくなったズボンが入るようになったり ^^v 、新陳代謝が良くなって眠りも深くなり良い事尽くめ。改めて、浮腫みの恐ろしさを目の当たりにしました。

伝統医学
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近くに来るのなら、たまには家にも寄ってよ。と、移民街に暮らす友達からの電話で、久しぶりに一緒に買い物へ。そこでも、リンク!体調について、何も言っていないのに「コレとコレ。今のあなたには必要よ」「心地いいスパイスやハーブばっかり使ってちゃダメだよ。はい、コレ」云々・・・さすが5000年の歴史!恐るべし。某伝承医学を普通に駆使しているだけあって、すっかりお見通しでした。

この季節は、幾分、円やかになっているから、絶対に続けられると勧められたメーティー(フェヌグリークの葉)。実は、私には有効だと分かっていても、苦味が強かったり硬すぎたりのイメージが強く、敬遠していた物だったので、なお更ビックリ!

真心
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お昼は、私のためにブレンドしてくれたスパイスのマイルドなカレーに、出来立てのナン、赤玉ねぎいっぱいのサラダ。過ぎたるは猶及ばざるが如し・・辛い物が好きというだけで、チリ三昧の生活を反省・・・急激に体温が上がると、それを冷まそうとして汗が出る、そして更に冷える。そんな事を無視して、調子に乗っていた食生活を言葉じゃなくて、食事で静かに諭してくれた友達にも感謝。

デザート
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腸の健康が免疫力の鍵となる。という事で、善玉菌アップ! 西インドが起源と言われている、sweetened yogurt をいただきました。原材料は、Full Cream Milk(たぶん、ジャージー種のホールミルク) に砂糖、スパイス(たぶん、カルダモン)で、ヨーグルトというより、軽めのチーズケーキのような味でしたが、これも、ほどほどに。

オマケ①:自然派
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ぼちぼちと現れて来た白髪用にと勧めてもらったヘナ。4~5種類の色があったので、「栗色」を選んでみました。

オマケ②:インド的
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箱を開けると6回分に小分けされていて、思わず感動!しか~し・・・詳しい説明は一切ナシ!たぶん、日常的にヘナを使う文化の人達には不要なんでしょうが、かなり大雑把!面白いので、とりあえず、私も目分量でやってみようかと思いますが、ドウナリマスヤラ006.gif
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by bham | 2012-11-01 23:12 | ガンとの闘い | Trackback

子宮頸がん撲滅を願って

ずっと、書きたいと思いながら、なかなか進まなかったこと。それは、ちょうど去年の今頃に発覚した子宮頸がんについて。この18日に、手術後、4度目となる定期健診を受けましたが、幸いにも、これまでのところ、再発(転移)も見つからずに過ごせています。タイムリーな新聞の記事を読んだこともあって、特に、これからイギリスで妊娠を考えている方には、気をつけていただければと思います。

妊婦の子宮頸がん多発(読売新聞・関西版 2010年10月16日:記事はコチラ)というタイトルで、罹患率のピーク(30代後半)と妊婦の高齢化が進んでいる、つまり、発症と出産の時期が重なるため、このような統計が出たのではないかとの記事が載っていました。

まさしく・・私は、このケースに該当したわけですが、残念なことに、用心が足りなかった。この一言に尽きます。2004年にイギリスに来る前(34歳)までは、毎年、日本で検査を受けていて、一度も引っ掛かったことがなかったし、もちろん、何の自覚症状もなかったことが仇となったという結論なんですが、一番の後悔はGP選びを間違えた。ことです。2005年に、イギリスに来て初の子宮頸ガンの検査(スメアテスト:smear test)をGPにお願いしたものの、「この国のガイドラインは3年に1度となっているため、去年、日本で受けているあなたは受ける必要がありません。2007年に案内を出します」と却下され、そのまま、忘れられていた・・そして、私も同じく・・

2008年に思い出した時には妊娠初期。イギリスでは、流産等のリスクを考えてなのか妊娠中のスメアテストはやらないとのことで、再び、機会を失い、そのまま出産となりましたが、産後もずっと、体調が悪く、単なる「年のせい」にしては、変だなと思いながらも、慣れない育児に追われる日々を送っていたところに、「スメアテストの案内」が、娘の誕生を機に(何かと問題の多かった旧GPには見切りをつけた)、変わったばかりの新しいGPから届き実に5年ぶりとなる検査を受けることができました。実は、この時も、特に異常も無いし、今回も大丈夫だろうと高をくくっていたので、結果が来てビックリ!という展開になり、更に驚いたのが、精密検査の結果、腫瘍の大きさが直径4cmを超えないもの(初期)ではあるが、大きな手術(臓器及び周辺組織の摘出、リンパ節郭清)が必要になるとの診断。しかも、5年後の生存率は100%ではなく90%前後(病院により違う)・・この時ばかりは、「10%」が途轍もなく高い確率に感じられて仕方ありませんでした。幸運なことに、告知を受けた病理の先生から「とても良いコンサルタントを知っているので、直ぐに手配しましょう」と心強い言葉を頂いて、話がどんどん進んで行きました。

そんな経緯で、2009年の大晦日に子宮頸がん摘出の手術を受けたのですが、ちょっとばかり納得が行かないのが、これまで「白」だった検査結果。原因となる、ヒトパピローマウイルス (HPV)に感染してから、発症まで十数年~数十年を要するとのことで、逆算すれば、2000年以降に受けた4回の検査では、何かの異常が見つかっていても不思議ではないと思うのです。なので、色んな可能性を考えてみたら、もしかしてと思うことがあったのが「見落とし」つまり、検査が正確ではなかったのでは?ということです。

こちらで、受けたスメアテストで初めて知ったのは、検査に最適日があると言うこと。こんなこと、日本の病院では一度も言われたことがなかったので、驚きましたが、見落としの可能性を考えた時に、この「指定日」には大きな意味があるように思えます。(ちなみに、その日とは、月のお客訪問初日より数えて10日目でした)

去年の今頃、何も知らずにのん気に散歩していた道を再び歩きながら、とっても濃厚だった、この1年を振り返っていました。そして、こうやって、また元気に落ち葉の中を闊歩できる幸運に感謝しつつ、少しでも多くの女性が検査を受けて、子宮頸がんの発症を未然に防ぐことができればと思います。034.gif

オマケ:散歩道
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by bham | 2010-10-20 18:25 | ガンとの闘い | Trackback | Comments(12)


英国人と結婚し、ほぼ永住確定の中西部・バーミンガムにて、日々の生活のあれこれを綴っています。 << Copyright c2008-2017 Oh,Brummie!. All rights reserved. >>


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