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親の背中

先日出かけた、とあるエリアの店先でみつけた物々しい言葉が並ぶ媒体。様々な文化の人達が暮らしているバーミンガムでは、ある家庭の常識が他では非常識だったり、イギリスの法律があっても、因習の方が重んじられていたりのケースもあるようで、このような啓蒙的要素のある出版物を見かけることが、たまに。

(通報せよ
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嫌がらせや暴力、いじめ・・そんな言葉を見ながら気持ちが重くなったこと。それは、11月末から引きずっている娘の通園拒否の問題で、その後、一緒にプリスクールへ行き、ずっと付き添っていても結局、元のような笑顔は戻らず、断続的に怯えるようなリアクションもあって、大体、この様な事ではないだろうかという問題点も見えてきました。

早い話が、先生たちの大丈夫が、実はそうではなかったようで、度重なる小さなトラブルを跳ね返す事ができなかった娘は、拒絶するしかなかったようです。子供ながらに我慢の限界だったんだな・・と、心が痛みました。とは言え、9月からの義務教育を考えるとプリスクールで過ごす時間は必要なので、気になった点や環境が、幾分良さそうなプリスクールへ変わる事に決め、新年からはまたイチからのスタート・・頑張らなくては^^;

今回の一件で、自分の子供の頃はどうだったかなと思い出してみて、確かにヤラレタな・・・と。4歳から幼稚園に通い始めた私は、それまで、抓られるという経験をしたことがなかったのに、初日に、隣の席の女の子に手の甲をぐいっとやられて、痛みとショックで何も言えなかった。で、次の日も、その次の日も続いたけど、悲しいばかりでどうすることもできず・・結局、毎日、母が可愛いヘアスタイルにしてくれていたのが気に入らなかったようで、1週間位して髪の毛への攻撃が始まったけど、やられるまま。母は「あーあ、こんなにグチャグチャになって、どんな遊び方をしてるの?」なんて呆れていた。そんなある日、2歳上の姉に幼稚園でこんな事されたと話したら、「じゃあね、こうしー(こうやりなさい)」ってパチンとその手を叩いて払うのを教えてくれた。

驚いていると、姉は「イヤ!と言う事を伝えないと、どんどんやられるよ」と。分かってはいるけど、なかなか反撃もできず、それからもしばらく我慢していたけど、ある日、髪の毛をグイっと引っ張ろうとしたその手をパンと払って、ついでに押し倒してしまった。そしたら、その子が泣き出して先生達はビックリ。私は叱られ「理不尽なり」と初めて思った瞬間でもあったけど、突破口というか、それからは逆に勢いづいてヤラレルことが無くなってしまった。

と言う事で、どこに行っても、「いじめ」や「嫌がらせ」または「快く思わないこと」と遭遇しない事なんて不可能なわけで、娘よ頑張って荒波を渡って行くのじゃと、またプリスクールに送り込むことになりそうですが、大人の目線で見ると「関わるな!」という事でも経験がないので突進してしまってドロドロに・・そうやって学んで行くんだろうけど、その結果、精神的に不安定になったり、心が捻じ曲がってしまっては困るなとも。

まだ始まったばかりなのに、早くもいろいろな事を心配していたら、義母から「あなたが、人と仲良くできて良い友達にも恵まれているのなら、子供もその背中を見て育つから、例え時間が掛かったとしても大丈夫。励まして、知恵や勇気を与えて、しっかりと守ってあげなさい」と。ぐーっと凝縮した子育ての奥義をもらい、ちょっとボーっとしている娘と一緒に、トラブル回避の練習なんぞを始めてみようかと思っています。

オマケ:感謝
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皆で仲良くティータイム。20代後半から50代までと幅広い年齢層だけど、お互いを尊重する心地よい距離、思いやる気持ちがあるからうまく行く。身体的なダメージを受けなくとも、言葉の暴力や嫌がらせ等々・・・どこに行っても遭遇する可能性はあるけど、察して近寄らない、または振り払っていると同じような感覚の人たちが集まってくるから平和で楽しいのでしょう。娘にも、心穏やかに付き合える友達ができますように・・・私の背中は責任重大みたいです042.gif
by bham | 2012-12-19 06:29 | 子育て | Trackback

英国人と結婚し、永住確定の中西部・バーミンガムにて、日々の生活のあれこれを綴っています。©2008-2024 Oh,Brummie!


by bham
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